2021年11月24日水曜日

瀬戸内寂聴さんを偲んで、「あちらにいる鬼」を読んでみました。

 

井上荒野(直木賞作家)が父親と瀬戸内寂聴さんをモデルに書いたと言われる小説である。


基本は創作でアレンジもしたと言う。




             (シールを貼らないと出せない)笑


100歳を目の前にして世を去った瀬戸内寂聴さんの最後の男と思われている

父「井上光晴」氏そして母との長い三角関係の心の綾を

娘である直木賞作家「井上荒野」さんが寂聴さんに何度も聞き取りをして書いたという。

創作(小説)でアレンジしてあると言いながらもかなり真実に近いのではないでしょうか。

父と母そして愛人であった瀬戸内寂聴さん

人間は多面的であり

いろいろな要素を持った存在でもあるから瞬間、瞬間は真実なのでしょう。


瀬戸内寂聴さんが瀬戸内晴美と名乗っていた当時夫も子供も捨て

愛してしまった男性も元に走ったことも、真実の恋だったはずだし、

そこまでして、全て捨てて選んだ相手でも愛情は次第に薄れ変化していった。


井上光晴氏とは、「雷に打たれたような。」出会いだったのでしょうか。

しかし、なんだかんだ言っても男は家庭を捨てることはなく

妻である奥様にも「一番はあなた!」

と言っていた。

そして瀬戸内寂聴さんその他の女性にも一緒の時は

君を一番愛してる。」と言っていたのでしょう。


嘘ではなくその時その時、そばにいる女が一番だった。


だからこそモテていたし、次々と女性が寄ってきた。


「井上光晴」氏が自宅を新築する時期と


寂聴さんが出家した時期と

同じ時期と考える時苦しみ抜き、だした答えではなかったのかと思い馳せる。


自分が自分らしく納得して生きていくためには出家という

手段で男女の関係を終わらせた。

男女としての関係は無くなっても人間関係(尊敬、友情)交流は生涯続いた。

奥様とも憎しみ合うこともなく、互いにもどうしようもない男を愛したもの同士

分かり合う(理解)でき友情のような優越の存在だったようだ。

だからこそ、最後に眠る場所さえ三人が同じ菩提寺に眠ることを望んだんだと思う。


 凡人には計り知れないが、


「雷が落ちた」ような男性にも出会うことがなかったし、

生涯交流できるような人間関係を結べる異性にも出会うことは無かったな〜〜〜〜


瀬戸内寂聴さんに救われた人も多いはず、

天寿を全うした人生だったのでしょう!

波乱万丈な生き方が良いかどうかなんて分かりませんが、

悔いの無い生涯を生き抜きたいものです。

100歳を目指して❣️

 



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